相対的絶対音感「当教室が相対音感に拘る理由」
(左脳で聴く「絶対音感」から 右脳で聴く「心」へ)


☆絶対音感について☆   ☆絶対音感の必要性☆   ☆聴こえない絶対音感☆   ☆計算式に聴こえる耳☆   ☆音楽の質と心☆   


ツィメルマン氏の講演より♪


ツィメルマン氏の講演より♪

2006年5月。
ピティナセミナーでツィメルマン氏の講演を見に行きました。
行って良かったです。。。貴重な貴重なお話を聴けました。

講演の中身はあまりこういう所には書いてはどうかとも想いますので
その1部だけ、あくまでも私が感じた事として
書かせていただきたいと想います♪




あなたはどう弾きたいですか

1部では関本さんの演奏♪曲はショパンのソナタ♪
出だしの音でぐっと来て涙がほろり。。。
音楽を 私の耳で絶対音感的な左脳ではなく
心である右脳で聴けた瞬間だったのかも知れません。

演奏後、ツィメルマン氏によるちょっとしたレッスン♪
その時、氏は最初の出だしの部分について、
特にこだわってお話してらっしゃいました。
「出だしのこの音は、『あなたはどう弾きたいですか』」という事に
こだわっていらっしゃったのです。
何が正しいとか、こうしなくてはいけないとか、
そういう事が問題ではなく、評価したい訳でもなく、
「あなた自身にとって大切な音は、この出だしのどの部分の音ですか」
という事をしきりに聴いてらっしゃいました。
ところが、演奏者の関本さんは、どうも自分自身がどう弾きたいという
明確な答えが出せなかったように見受けられました。。。
って、これはすみません、私の勘違いで、もしかしたら、
答えはあったのかも知れないけれど、上手く伝えられなかっただけかも知れないし、
あるいは時間がなくて言えなかっただけなのかも知れない。
でも、関本さんは「このフレーズがどうだから」とか
そういう事ばかりおっしゃって、「私はこうでした」とは
明確に答えなかったように見えました。

これ。とても大切な事だと想います。
生徒さんに「今あなたは何を考えて弾きましたか」と「聴く」事。
私も時々生徒さんに聴くんですが、たいていの場合は
「何も考えずにただ弾きました」とか
「そんな風に考えが事ありませんでした」などと答える人が多いように感じます。
つまり、「楽譜通りに書いてある音を並べて弾いただけ」と。
もちろん、その楽譜の冒頭の部分に、アーティキュレーションが書いてあれば
その通りに弾こうとしたかも知れないし、
ピアニシモで書いてあればそのように弾こうとしたかも知れませんが。。

でも、重要なのはそういった事ではないように想います。。。




クオリティの高い音楽は良い音楽か?



2部では、ツィメルマン氏の講演。
そこで、大変面白い話を聴けました。
それは、現在のエレクトロニクスの技術と録音について。


ちょっと話がそれますが。
私、自分のオリジナル音源を今ネットでアップしています。
これ、ちょっと前までものすごい音が悪かったんです。
当時から録音技術なんていうものを知りませんでしたから‥‥
今でも充分とは言えない環境で録音しています。
マイクだっていいものじゃないから雑音も入るし、
外から聴こえて来る子供の声だって時には入ってしまいます・・・
その音質がとっても悪い状況でさらに編集ソフトもなかった頃は、
本当にクオリティの低い音源をアップしてました。

その音源を聴いて、とある数人の方からご指摘を頂きました。
もっと音が良い状態で聴きたかったですとか
こういう事をすればもっと良くなりますよとか
自分がアレンジすればもっとクオリティが高くなりますよとか

その一方で
音質が悪くても中身がいいとおっしゃって下さった方もいました。

どちらが良いとは、はっきり言えません。
どちらも 正しいと想います。
あるいは、どちらも間違いかも知れません。




音楽を「お持ち帰り?」



ホロヴィッツやルービンシュタインらの時代には、
いい録音機器なんてありませんでした。
観衆は、演奏会に出かける事によって、
その「音楽」という「時間」を「共有」出来る事の喜びを感じていた事でしょう。
しかし、録音が出来るようになり、音楽が「持ち帰り」出来るようになり、
聴きたい時にいつでも聴けるようになり、音楽を「とっておく」事が出来るようになり、
人々は、その「音楽という時間を共有する事」よりも、
「雑音のない環境の中でより『正確に』音楽を再現する事」に
耳を傾けてしまったのだと氏は言います。

ルービンシュタインの当時の「生演奏」は、楽譜通りではありませんでした。
レコードがありませんから、誰も「正解」を知りません。
ですから、今のように「譜読み」をたくさんして楽譜通りに演奏する事もなく、
さらっと楽譜を見て、本番では即興のように自分で感じたように演奏していたそうです。
しかし、「正解ではないから」といって、人々の心に通じ得るものがなかったと言い切れるでしょうか?
その生演奏は、その時その瞬間、でなければ、味わえないもの。
そこで「聴く」事に意味があり、価値があるものなのではないでしょうか。

ルービンシュタインの演奏CDを3種類聴くと、
その違いがはっきり分かるそうです。
はじめて自分の録音演奏を聴いたルービンシュタインは、
その不正確さに慌てて、もう1度録音し直します。
さらにもう1度。
3度目になりますと、その演奏は「完璧」ではありますが、
「心」や「音楽性」がなくなってしまいました。
1回目の演奏は、誰も真似する事の出来ない素晴らしい演奏だったのです。




ダイナミズムは「大音量」ではない



ホロヴィッツの時代には、いわゆる「海賊版CD」が流行っていました。
つまり、コンサートで勝手に録音してしまうCDです。
今ではそんな事出来ませんし、違法行為にあたりますが。
そんなホロヴィッツのコンサートで、ツィメルマン氏のとなりに座っていた人が、
まさにその勝手に録音してしまう人だったそうです。
音楽を「心で聴くのではなく、マイクで聴いている人」だった訳です。
しかし、その人は本番になってもやけに慌てています。
氏が「どうしたの」と聴くと、その人は泣きそうになって
「せっかくのホロヴィッツの生演奏を録音出来るチャンスなのに、
マイクが壊れてしまって録音出来ないのです」と言ったそうです。
見てみると、確かに針が全然動いていない。

しかし、その時のホロヴィッツの演奏は、決して「大音量」ではないのに
壮大な演奏だったそうです。
全体的には「mf(メゾフォルテ)」くらいなのに、その演奏はとても壮大で、
素晴らしい演奏だったそうです。
ダイナミズムとは、決して「大音量」ではないのですね。




音を「心」で聴いて、感動したい♪



マイクを使った音を聴く「耳」と
心で感じる「耳」と
どちがら良いとは 一概には言えません。
音の「質」ばかりを気にする音楽と
音から語られる「感情」を時間の流れと供に感じ取る事の出来る音楽と
どちらを選ぶかは人それぞれでしょう。


しかし、これは私も同じ事を感じたのですが、
観衆は「楽譜通りに書かれた音の文章を聴きたい訳ではない」んですよね。
その音から感じ取られる感情を「共有」したいんですよね。
音楽という「時間芸術」の中で。


彼の話に、私は1人で大袈裟に、大きく首を縦にふってうなずいていました。
後ろから見たら「なんでこの人はこんなに1人で納得してるんだろう」と
想ったかも知れません。

音楽を心で感じる事。
こう書いてあるから弾いたとか、こう弾きなさいと言われたから弾いたとか、
そういう事は重要ではないんです。

こう書いてあるのを受けて、「自分自身がどう感じてどのように演奏したいのか」
が重要なのだと私は想います。

演奏者の心を映し出す 音楽という鏡。
自分がこれから弾く曲を 心から演奏する事が出来たら
音楽を心で聴いて心で感じる事が出来て、
はじめて、感動するのではないでしょうか。




音を「心」で聴いて、感動したい♪



マイクを使った音を聴く「耳」と
心で感じる「耳」と
どちがら良いとは 一概には言えません。
音の「質」ばかりを気にする音楽と
音から語られる「感情」を時間の流れと供に感じ取る事の出来る音楽と
どちらを選ぶかは人それぞれでしょう。


しかし、これは私も同じ事を感じたのですが、
観衆は「楽譜通りに書かれた音の文章を聴きたい訳ではない」んですよね。
その音から感じ取られる感情を「共有」したいんですよね。
音楽という「時間芸術」の中で。


彼の話に、私は1人で大袈裟に、大きく首を縦にふってうなずいていました。
後ろから見たら「なんでこの人はこんなに1人で納得してるんだろう」と
想ったかも知れません。

音楽を心で感じる事。
こう書いてあるから弾いたとか、こう弾きなさいと言われたから弾いたとか、
そういう事は重要ではないんです。

こう書いてあるのを受けて、「自分自身がどう感じてどのように演奏したいのか」
が重要なのだと私は想います。

演奏者の心を映し出す 音楽という鏡。
自分がこれから弾く曲を 心から演奏する事が出来たら
音楽を心で聴いて心で感じる事が出来て、
はじめて、感動するのではないでしょうか。




『どんなレッスンをするの?』当教室の音感特別レッスン♪



これらのことを受けて、当教室では【音感特別レッスン】を行っております。
いわゆる「ソルフェージュ」のレッスンですが、ただ歌う、弾くだけではなく、
1人1人の【耳】が、今どのように聴こえているのか、をよくよく観察し、
「この音は聴こえたけれど次の音は聴こえていないかも(あてずっぽうかも?)」というような些細な【聴き方】を
瞬時に判断し、【一つ一つの音が確実に聴いている人の耳に入るように】なるまで、
レッスンしています。
つまり音を「覚えていく」のですが、ただ覚えるだけではなく、
そこに「明るい音での聴こえ方や感じ方」、「柔らかい音での聴こえ方や感じ方」なども
同時進行で行っていきます。つまり、【絶対音感と相対音感を双方に混ぜ合った音感レッスンです】

そのようなレッスンが可能なのかと疑問を持たれるかも知れませんが、
音感のレッスンをしながら、移調奏や移調唱など相対音感のレッスンも行っておりますので、
「明るい音で弾く」「優しい音で弾く」などの音色の違いも分かるようになって来ます。

音感特別レッスンは、現在他のお教室でピアノを習っている方も受けていただく事が出来ます。
もちろん、ピアノに限らず、自分でチューニングが必要なヴァイオリンや管楽器などの方、
ボーカルの方なども当教室の音感レッスンを受けられております。
歌う時にうまく音程が取れない、他の楽器の音がよく聴こえない、
ピアノを習っているけど歌を歌うのが苦手などのお悩みをよく伺いますが、
そのような方も数ヶ月で音程をしっかりと取れるようになります。



♪レッスン料金♪
音感特別レッスン・・・ワンレッスン30分・1回¥2,000

1ヶ月に何度でも通っていただけます♪
※事前予約制・ご希望の日時をご相談ください。


詳しくはお問い合わせください♪



















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